製造業アジャイル勉強会に参加してきました

11月15日(金)に開催された「製造業アジャイル勉強会」に参加してきました。

主催してくれた@TAKAKING22、@sasakendayoさんありがとうございました。また、会場を提供してくれた株式会社medibaさんありがとうございました。

当日は、19:00から@TAKAKING22さんのオープニングで始まり、本田技研工業の船戸さんのセッション、OST(オープンスペーステクノロジー

Open Space Technology Introduction - Speaker Deck

)、クロージングの流れ。

船戸さんのセッションは、大企業の中でユーザや関連部署を巻き込んで、1人で始め10人のチームまでアジャイルチームを成長させた実例とポイントの紹介でした。

話を聞くまでは車載されているプログラムの開発にアジャイルを適用したものと勝手に思い込んでいて、あれ?となりました。が!現場が強い製造業の中で現場を巻き込んでアジャイルを適用することは想像以上にすごいこと。

なにせ、相手は作業標準があって、それに従って作業することが当たり前。車の事は専門だけどITシステムのことなんか考える立場でもないし、それに対する要求なんて作ったこともない人達。(多分、知らんけどw)

考えただけでもゾッとするw

そんなことをやってのけた船戸さんには尊敬の念しかない。製造業でアジャイル開発をするのは想像以上に大変なんです。

 

そんな話のあとはOST、今回は真っ先に「ウォータースクラムフォールでもいいじゃないか!!」って話題を出しました。

System of Systemsを対象にするとシステム設計の段階で複数のサブシステムを設計し、それぞれの機能・性能を定義してそれらを満足するソフトウェアを製造する必要がある。多少の仕様変更はあるものの、大きくスコープが変わることはないし、システム全体の試験は当然プロジェクトの後半にならざるを得ない。その中間に位置するソフトウェア開発だけSCRUMのフレームワークになんとなく乗っかってやっていけたらなぁが今の現状。そんな思いで出した話題です。

そんな一コマの最初に中さんから出た質問、「貴方の言っているアジャイルってなんですか?」久しぶりに言われました。改めて問われると、あっ!きちんと伝える努力をしていなかったし、伝わっていなかったなって気付かされました。会社にいるとそういう根本的なところを突っ込んでもらう機会があまりないので中さんには感謝です。

ウォータースクラムフォールについては、大きな反論もなくとりあえず受け止めて貰えた様なのでここをスタート地点にしてもいいかなと思っています。

 

製造業でアジャイルって、標準化との戦いだったり、レガシーコードとの戦いだったり、ハードウェアとの連携だったり考えることが多くて大変だとおもうけどそれだけ改善の余地はあるかなと。劇的には変わらないとは思うが地道に進んでいければいいなと思う勉強会でした。

 

次の機会を楽しみにしてます。

 

XP祭り2019に参加してきました

9月21日(土)に開催されたXP祭り2019に参加してきました。

UMTPアジャイル開発部会のメンバとして登壇した2013年以来の参加なので6年ぶりの参加です。

XP祭り実行委員会と早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所の共催なので場所は早稲田大学 グリーン・コンピューティング・システム研究開発センター。前回とは異なる場所&イメージしていた大学の校舎とは異なるオフィスビルの様な外観で早稲田駅周辺でいきなり迷子に(笑)開場待ちしていた知った顔を見つけて事なきを得た。

さて、内容はと言うと、安定のまんざいから始まり、基調講演は角谷 信太郎さんの「僕らはXPのかけら」

speakerdeck.com

終始笑顔で話されていて本当にXPの事が好きなんだと伝わってくるお話でした。(スライド見ただけでは内容が分からないかもしれませんが・・・(笑))

ウォーターフォールでも、SCRUMでもTDDやったり、ペアプロしたり。あぁXPのかけらってこういうことかなぁと考えていました。だったら、XPのかけらでできているのはソフトウェア開発者に限らないかもと思ってもいます。

 

午後は、講演が3トラックとワークショップが同じく3トラック。講演とワークショップは、開始と終了の時刻が合わず行き来するのがちょっと困難でしたが、公募で応募された人達にできるだけ登壇してもらおうとした実行委員会の人達の気遣いだと思っています。実行委員会の皆さん、ご苦労さまでした。

講演とワークショップの他には好きな本を紹介するビブリオバトルとある意味恒例のLT大会。多くのメディア各社が協賛している背景もあってか、好きな本を紹介するなんて、なんと粋な計らい。これが結構楽しめた。個人的には、@TAKAKING22さんが紹介された「プレー経験ゼロでもできる実践的ゲームモデルの作り方 (footballista)」に興味が湧きました。

最後は、クロージング。XP祭りならではのクロージングは、メディア各社及び登壇者の方から寄贈された書籍のプレゼント。今回も最後の配布で書籍(Scratchワークブック)たのしく考える力が身につくを頂きました。感謝。

今回も新しい繋がりができた楽しい1日でした。

 

      

 

技術書典7に行ってきました

22日(日)にあった技術書典7に行ってきました。

もともと、技術書典を知っていたわけではなく、前日のXP祭りの懇親会に出られるようになったことで、次の日に技術書典があることを教えてもらったことがきっかけ。@inayamafumitakaさんありがとう。軽く調べてみると有料チケット購入して早い時間から入場するのと無料で13時以降に入場するのがあるらしい。とりあえずチケットを購入するのは見送る。

で、前日のXP祭りの懇親会&2次会も無事に終わり(笑)、明けての日曜日。朝時間があったので調べてみると専用アプリがあった。アプリでできることは、

  • 入場券を見せる
  • QRコードで後日精算する
  • 購入したものを確認する
  • 頒布したものを確認する(今回は頒布側ではないので関係なし)

会場に行って困るのは嫌なので、ホテルのwifiが使えるうちにインストール。

頒布している書籍は、技術書典のWebサイトでチェック。入場券を購入して準備OK。

実際に会場に行くと、12時からの入場待ちの人の長蛇の列。当日はそんなに暑くなかったとはいえ、やっぱり暑いw

暫く並んで列の最前列へ、すると運営の人から入場券を頭の上に掲げるように指示が。入場券をチェックするところで混雑しないように事前に準備させるためかな〜と思い、言われるまま頭上へ。会場に入っても入場券をチェックされる様子が無い。頭上に掲げることがチェックだったw

ウヤムヤのうちに、気がつくと既にサークルのブースの前に。スーパーの食品売り場のごとく掲げられたブース番号を頼りに目的のブースにたどり着く。

軽く内容を確認し、購入。全てがQRコードで購入できると思っていたらそうでもなかった。(よく考えたら、そりゃそうだ。自分が頒布する側だと考えたらそこまで対応できないと思う)

予定していたもの、そうでなかったもの色々購入して終了。

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当日購入した書籍達

あまり買ったつもりは無かったのだが、結構買ってたw

疲れたが、楽しい時間でした。

今後のために。

 

Fun

  • いろいろな分野が一堂に会しているので、情報を集めるのに手っ取り早いし、知らない情報も多くて楽しかった
  • 懐かしいニキシー管もあった。興味は惹かれたが・・・優先順位が・・・

Done

Learn

  • 入場券の購入は当日でもOKそう
  • 入場までに結構並ぶ。それも外。暑さ対策は必須(夏はタオルと扇子を持ち歩いているのでしのげた)
  • アプリをインストールしておくのは必須
  • Webサイトで事前チェックをしておくと、迷いが少ない
  • 1000円札は多めに持っておく。500円硬貨も何枚かあると良い。
  • 意思は強く。でないと買いすぎるw

買った本を何冊か読んで思ったこと。

一般書籍は、万人向けなのでストーリー仕立てになっているものでも抽象度が高い。通常は、ここから自分の経験に照らし合わせて具体化して理解している。そこから更にチームメンバ等に伝えるためにチームの状況だったり環境に合わせて抽象度を上げて伝えるようにしていることが多い。

今回、買った本は、この抽象度が高い状態から具体化する部分を筆者の経験等でやってくれているので理解が容易だった。(当然、全てが自分の状況に合うわけではないのでそれはそれ)ここをやってくれてるだけで感謝です。

 

 

Agile Japan 2019に参加してきました

7月18日(木)に開催されたAgile Japan 2019に参加してきました。

今年で11年目になるとのことで、今年のテーマは、「アジャイルでつなぐビジネスとIT」でした。参加者も年々増加していて今年は、約800人。その内、初参加が70%位。

オープニング、実行委員長挨拶に続き、GROOVE X株式会社の林氏の基調講演、SOMPOシステムズ株式会社の浦川氏の特別講演で午前が終了。ランチセッションを挟んで午後からは複数トラックに分かれてのセッション。今年は、公募セッションもあって盛りだくさん。

最後は、本番のネットワーキングパーティ。までが、一日の流れ。

この内、自分が参加したのは、午前中の講演とランチセッション、午後は展示会場をフラフラしてた。去年までなら何処かのセッションを聞いていたんだけれど、今年はゆる~く時間を過ごして会場内の誰かと話すことを重点に置いてみた。こんな考えになれたのも先月参加した

furuyoshi.hatenablog.com

のおかげ。

その甲斐あって、モブプロやってた人のコードを見て、「あっ!そんな方法もあるのか」って気付きが得られたり、ブログで見たワークショップの状況を参加者から聞けたりとセッションに参加してたら得られなかった気付きをたくさん得ることができました。

あと、忘れちゃいけないのがスイーツスポンサーである石井食品株式会社さんのマンゴープリン。

shop.directishii.net

これがまた絶品!去年に引き続き美味しくいただきました。

最後に参加したのは、ネットワーキングパーティ(これが、主目的との噂も・・・)。旧知の友人や初めて合う人とのおしゃべりで充実した時間が過ごせました。

 

今回、参加して感じたことを簡単にまとめると。

Fun

  • 前向きな人たちとの会話は元気が出るし、純粋に楽しい

Done

  • 気になっていた情報が収集できた
  • 知り合いを増やすことができた

Learn

  • 不確定要素が多いプロジェクトは、やっぱりSCRUM
  • WFでやってても、アジャイルラクティスは有効
  • やっぱ、Be Agile

改善して欲しいこと

  • 撮影禁止で良いんじゃね?撮影可能はセッションは、後日、セッション資料が公開されるんだし、セッション中のシャッター音が気になるのよね
  • ランチセッションの引換券が、どのセッションのものか一見してわかりにくかった(僕だけかも)折角、受付後に別テーブルに置いてあるんだからもう少し離れた場所にテーブルを設置してそれぞれ、看板を立てて目立つ様にできないかな?
  • 展示会場でのセッションは、オープン形式でフラフラできて良いんだけど、セッション開始が分かり難かったな。気がついたら始まってたって感じ。後、同通レシーバのアナウンスがもう少し明確にあると良かったかも。オープニングの時にアナウンスしても良いかも。

 

最後は、勝手なことを書きましたが、とっても充実した一日でした。実行委員、ボランティア及びスピーカの皆さん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。来年も楽しみにしています。

 

「アジャイルコーチとスクラムマスターの宴〜よなよなコーチングスキルあげちゃうぞスペシャル〜 in 箱根」に参加してきました!

6月17日(月)〜18日(水)に開催されたアジャイルコーチとスクラムマスターの宴〜よなよなコーチングスキルあげちゃうぞスペシャル〜 in 箱根に参加してきました〜

場所は、以下のCOLONY箱根。

colony-hakone.com

綺麗で、オシャレで設備も充実(部屋の壁の一部がホワイトボード、各部屋に電源タップとHUBまで置いてある)。おまけに露天温泉付きで言うことなし!

 

総勢、40人でのリトリート。決まっているのはチェックイン/チェックアウトと食事の時間といった基本的なこと。後は、OST (Open Space Technology)でやるってことくらい。

いつもの人や、久しぶりに合う人、そして初めて合う人、誰もがみんな昔からの知り合いだったみたいに自由に議論できる場の雰囲気がサイコー!!

 

1日目のMarketplace(セッション内容を決めるやつ)に始まりあちこちでセッション開始。複数箇所で、ディスカッションしたり、ゲーミフィケーションしたり、それぞれの目的に応じて参加。

普通のカンファレンスと異なり、エンドレス。

2日目は、OSTの続き。ディスカッションだけでなく、初心者向けのヨガや量子コンピュータ教室も。天気が良かったので外のBBQスペースにホワイトボードを持ち出してのセッションは超気持ちがいい。

3日目は、要望に応じて朝からヨガ教室。1セッション終了後、クロージングのレトロスペクティブ。

参加した感想はというと、とにかく楽しい。これが一番。今回は自分ではセッションテーマを出さず、他の人のセッションテーマに乗っかって議論したり話を聞いたり。時には遊んだり。内容を言語化するのは難しいですが、非常にインプットの多い3日間でした。
特に印象に残ったのは、スクラムマスターを評価するのは難しいなと実感したこと。
チームからのフィードバックで良いとは思うが従来型の評価基準を評価基準を持つ会社では・・・
肝心なことは、全方向にたいして良く話して都度、コンセンサスをとる必要があるってことかな。

もう1つは思いがけない量子コンピュータ教室。量子コンピュータの中には量子は入っていないw 量子コンピュータ向けにアルゴリズムを最適化していったら古典コンピュータで十分処理速度が出て量子コンピュータが不要に(おいおい!)

とにかく、楽しく充実した3日間でした。

オーガナイザの株式会社アトラクタ及び参加者の皆さん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。